人は死ねばどうなるのでしょうか?
「生と死」は人の永遠のテーマかもしれません。
そしてこの漫画は死んでからのことが語られます。
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死ぬために生きる、と言った人は誰だったでしょうか。
「死役所」あらすじ
お客様は仏様です。
此岸と彼岸の境界に存在する、死役所。
ここには、自殺、他殺、病死、事故死……すべての死者が訪れる。
罪無き者は、天国へ。罪深き者は、地獄へ。
あるいは――。
“助けたこと、後悔してるんです。…こんなことを考えてる、自分が嫌で…”命を棄ててまで、守りたいものはありますか?
「死役所」を読んで
死んだら死役所で成仏する為の手続きをしなくてはいけない。そこで繰り広げられる人間ドラマ、というところか。
死んでくる人たちの物語はショートショート形式となり、完結が早く読みやすいです。
一見淡々と話が進むかと思えば「え?!実はそうなの?!」という、話の流れが二転三転するオチが待っていて思わず引き込まれてしまいます。
オチがついたあとのその人物の過去を毎回、写真風に描いているのが結構グっときます。
この物語で死んでいく人達にはモデルが存在するという噂も・・・
序盤で芸人の物語がありましたが、カンニングがモデルなのでは?と読者の間では結構な話題となりました。
真実はわかりませんが、モデルの人を想像すると感情移入しやすくなり、「こんな気持ちだったのかな?」と感情を揺さぶられてしまいます。テーマはかなり重たいですけどね・・・
シ村を含む「死役所」に勤める人達ももしかして・・・?と思ってしまいます。だとしたら作者はどのように「死役所」に勤めている人達の過去を描くのだろうか・・・
「死役所」ってタイトルだけ見ると、ホラーやミステリーチックな漫画なのでは?という印象を受けます。しかし作画が良い意味で子供っぽいというかリアルではないので、読んでいて怖いというより「面白い」「早く先の物語を知りたい」といった気持ちでサクサク読むことができます。「人の死」を話の中心にしているにもかかわらず・・・
また考えさせられてしまうことが多いのが特徴です。現実でもありがちな話題を取り扱うのが上手くどこか実感の湧かない「死」というものを身近に感じることができます。
そのため、じっくり読まないといつの間にか話が終わってしまう回もあったりするので読み返すこともしばしば。何度か読みなおしてみると色んな所にフラグがあったことに気づけてよりストーリーを楽しめますよ。

そしてこの「死役所」で働く職員たちはとある理由がある人ばかりで・・・
その理由が少しづつ明かされていくのですが、ほぼ涙なくしては読めません。
今は主人公である「シ村」の過去が明かされているところで、物語は佳境を迎えているようです。

死んだあとに自分の人生は何だったのか?と考える物語。
現実的でもあり、ファンタジー的でもあり、読み応えは抜群です。
ストーリー
画力
魅力
笑い
シリアス
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