いよいよ来月には、今使っているドコモのXPERIAが、買ってから4年になるので本格的に格安SIMを決めようとしている今日この頃です。
ただ、やはり安いだけあって、キャリアと比較して、格安SIMにもデメリットがあるみたい・・・。
前回、iPhone7を格安SIMで利用する方法の記事を公開しましたが、新しくスマホを購入する場合には、本体代金のことも考えないといけないんですよね。それがキャリアであれば、割引が適用されて実質0円になることもあります。
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ただやみくもに、格安SIMにするにはまだ危険そうなので、今回は、格安SIMのデメリットについて調べてみました。
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キャリアメールが使えない
@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jp、@softbunk.ne.jpといったアドレスのメールが使用できなくなります。Gメールなどのフリーメール、LINEなどのSNSは利用できるので連絡ができなくなるといったことはありません。
しかし、長くキャリアメールを使用していると、知り合いや通販サービスなどでキャリアメールを使用していると、切り替えが面倒くさいですよね・・・
「メアド変更しました」などのやり取り、サイトに登録したあるメアドの変更など、場合によっては管理手間がかかります。
端末を新しく準備する場合、割引が受けられない
キャリアで利用していた端末など、もともと格安SIMで利用できるスマートフォン端末を持っている場合は、とくに端末を新しく準備せずにそのまま乗り換えられます。
問題は、端末を新しくする場合です。
スマートフォンの端末は新品で購入する場合、数万円かかります。最新機種ともなる、8万円以上など高額なモデルも。
キャリアでは、一旦契約すれば年単位で長いこと利用が見込めることから、端末本体の料金を安く提供していることが多いです。また、古い端末の下取りサービスを受けることができる場合もあります。
例えば、ドコモでiPhone7の32GBモデルを購入する場合、本体価格は税込82,296円です。
ここから様々な割引を受けることが可能で、月々サポートで最大3,429円/月、家族割引で5,184円の割引を適用させると、最終的に端末代はタダになります。
それに対し、格安SIMには同様の割引がないので、アップルの公式ショップで購入した場合、78,624円という代金をそのまま支払うことになります。さらにau、ソフトバンクと合わせて比較した表がこちらです。
ドコモと格安SIMで、iPhone7を使うときの本体代金 | ||||
ドコモ | au | ソフトバンク | 格安SIM | |
本体価格 | 82,296円 | 79,200円 | 87,840円 | 78,624円 |
毎月割引(24ヶ月連続) | 月々-2,322円 | 月々-2,850円 | 月々-3,210円 | 0円 |
本体の実質代金 | 26,568円 | 10,800円 | 10,800円 | 78,624円 |
このように、大手キャリアで2年契約をした場合に受けられる毎月の割引を適用するだけで、かなり安くiPhone7(32GBモデル)を購入できることがわかります。
各キャリアには、これ以外にも特定の条件下で受けることができる割引や、古いiPhoneシリーズや他のスマートフォンを下取りに出すこともできるので、実質0円にすることも可能です。
格安SIMは、月々の電話料金を大幅に安くすることができますが、新規で端末を購入する場合、もしかしたら総額で高くついてしまうなんてこともあり得るのです。
LINEのID検索が使えない
SNSのLINEを利用している人は、格安SIMに切り替えるときに注意しなければならないことがあります。
それは、格安SIMのほとんどはLINEのID検索が使えない、という点です。
LINEのIS検索を利用するためには、年齢認証をしなければならないのですが、格安SIMではこれができません。よってID検索も利用できないのです。
他の友達追加方法はできるので、完全にLINEが使用できないということでは無いのですが・・・。
LINEモバイルであれば、格安SIMでありながら、LINEのID検索を使用することができます。ID検索をどうしても利用したいという人は、LINEモバイルを検討してみても良いでしょう。
各キャリアのサービスが受けられない
ドコモなどの大手キャリアでは、通常の通信・通話サービスの他に様々なオプションサービスも充実しています。
例えば、無料のWi-Fiスポット、ケータイ払い、ポイントサービスなどです。
大手キャリアでは、独自の無料Wi-Fiスポットを全国各地に設置ていますが、これが一切利用できなくなります。通信量に関わるので、これは少し痛いですね。
ただケータイ払いなど、自分は使わないから余計なオプションを無くしたい、料金をとことん安くしたいという人にはむしろメリットになる場合もあります。
お店のサポートが受けられない
格安SIMは、自社で店舗を持たないことが、料金を安くできる一因となっている場合があります。
そういった業者の場合は、もし操作方法などでわからないことがあっても、お店に行ってスタッフに聞くということができません。
各業者の公式ホームページや電話番号から問い合わせるか、自力で調べる必要があります。
電池の消費が激しい?
これは、格安SIMだからといって必ず起きる現象ではありません。
各キャリアで購入したAndroidスマートフォン、例えばドコモで購入したスマホを、SIMロック解除を行わずそのままドコモ回線系の格安SIMで利用した際に起こる問題です。auで購入したAndroid端末であれば、UQモバイルなどのau回線系の格安SIMで利用すると同様に起こりえます。
それが、セルスタンバイ問題と呼ばれるもの。
まず、セルスタンバイについてですが、本来はAndroidのスマートフォンにある機能の1つです。通話回線が見つからず繋がっていない状態のことを指します。
現在、キャリアで契約しているAndroidのスマートフォンを利用している方は、「設定」→「バッテリー(または電池、電源管理)」→「電池使用量」を選択すると、いろいろバッテリーの使用状況が表示されている中に、「セルスタンバイ」の項目があるはずです。
実際の画面がこちら。
回線に繋がらないとスマートフォンは頑張って電波を探そうとするのですが、その際に電池を大量に消費してしまう場合があります(新しい機種には、電池消費を抑えているものもあります)。
通話やSMS(ショートメッセージ)のプランに申し込んでいない、データ通信専用プランに申し込んでいる場合、申し込んだないから繋がらないにもかかわらず頑張って電波を探してしまいます。これが、格安SIMのセルスタンバイ問題の正体です。
これの対処法は
- SIMフリー端末を使う
- SMS、通話プランに入る(料金は上がってしまう)
- なるべく電波が届かない場所にスマホを持っていかない
などがあげられます。SMS、通話プランは、月々数百円の追加になるので、セルスタンバイの解決のために申し込むのはコスパ的に良いとも言えませんが・・・
テザリングが使えない場合がある
テザリングについて詳しくはこちら[kanren postid=”16409″]
一部の機種と格安SIMの組み合わせで、テザリングが利用できない場合があります。
ドコモの回線を利用している格安SIMの場合、ドコモで購入したAndroid端末のテザリング機能を使用することができません。
一方、au回線を利用している格安SIMでは、iPhoneシリーズのテザリングを利用することができません。
キャリアで購入した端末をそのまま使用して格安SIMに乗り換えるときは、テザリングが使えるかどうか注意する必要があります(テザリングを使わないという人は、気にしなくても大丈夫です)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
結構、デメリットが多い印象ですね・・・。
大手キャリアは、何かしらこすい手段を使って電話料金を高くしているわけではなく、一応、本体価格を割引したり、オプションサービスを付けることで、月々の利用料金に上乗せしています。
一方の格安SIMでは、それらの要素を全て取っ払うことで、月々の電話料金を安くしているという事情があります(他にも安くなる要因はあります。キャリアの回線を借りたり、店舗を持たなかったり・・・)。
今まで、キャリア独自のサービスに恩恵を受けていた人たちは、格安SIMに乗り換えると、最初のうちは戸惑うこともあるかもしれませんね。
逆に、そんな余分なもんいらないから安くしてくれ、という人には、格安SIMがぴったりです!