学生時代のあのときってくだらない時間をくだらない過ごし方をしたなあ、と思い出してしまう、そんな漫画がこれ。
男子高生がただひたすらずーーっと喋っている、本当にただそれだけの漫画です。
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「らき☆すた」男子高生版と密かに呼んでいます。
Contents
「セトウツミ」あらすじ
「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」。
まったりゆったりしゃべるだけ。関西の男子高校生、瀬戸と内海のクールでナナメでシニカルな放課後トーク。
「セトウツミ」を読んで
塾が始まるまでの時間を潰す内海(ウツミ)と、部活を辞めて暇な時間をもてあます瀬戸(セト)の2人が川べりでただずっと喋っている漫画です。
ベタでくだらない日常会話が、テンポのいい関西弁で交わされます。が、本当にそれだけの漫画です。

なのに読んでしまう・・・。
そしてあちこちに散りばめられた小ネタの数々。
大爆笑することはないのですが、クスリとしてしまいます。

ところが「日常系ギャグ漫画」と思っていたらまさかの伏線が!
読む前から最終回が凄い!とは聞いていたのですが、まさかの「凄い」でした。
マンガ「セトウツミ」の凄すぎる3つの伏線とは?
面白いマンガに共通するすごい伏線。この「セトウツミ」も例外ではありません。とにかく伏線がすごいのです。ここではセトウツミの凄すぎる3つの伏線についてご紹介します。
以下ネタバレが含まれますので結末を知りたくないという方はご注意くださいね。
↓↓↓ネタバレ注意↓↓↓
マンガ「セトウツミ」の凄すぎる3つの伏線その1.内海と瀬戸の無駄話
マンガ「セトウツミ」の凄すぎる伏線一つ目は内海と瀬戸の無駄話です。
普通に読むと下校した高校生がただ単に無駄話をしているように見えるのですがこの無駄話には実は壮大な伏線が隠されているのです。
それは内海の「両親殺害計画」。
内海は勉強ができて真面目な優等生タイプに見えますが勉強をして良い成績をとっていないと両親から愛されないという悲しすぎる家庭環境が生み出したもの。
内海は両親に愛されるために勉強を必至にやっていただけなのです。
しかし自分自身が愛されているわけではなく勉強をしている自分が愛されていることに内海は気付きます。
内海は本当の自分を愛してくれない両親に対して徐々に恨みを募らせていき、ついに姉の誕生日というお祝いの日に両親の殺害計画を立てます。
でも心が優しい内海は本当はそんな事をしたくない。
だから瀬戸にずっと助けを求めていたのです。助けてほしいと直接言うのではなく壮大な遠回りで瀬戸に自分の両親殺害を止めてもらいたいという事を伝えるために瀬戸と河原で無駄話を続けていたのです。
瀬戸は内海の気持ちに気付いて理解してあげられるのでしょうか。
そして瀬戸は内海を救うことができるのか。
非常に気になる所ですのでぜひ結末は本編を読んで確かめてみてください!
セトウツミの凄すぎる3つの伏線その2.バルーンさんが河原にいる理由
セトウツミの凄すぎる伏線その②はバルーンさんが河原にいる理由です。
バルーンさんが河原にいるのも偶然かと思いきや実は伏線だったのです。
セトウツミには個性的なキャラクターがたくさん登場しますがバルーンさんという大道芸人もなかなか強烈なキャラクターで心配して話しかけてくる内海に対して「余計なお世話や」と外国人なのに関西弁で返してきます。
そんなバルーンさんがわざわざ人通りの少ない河原でバルーンを作っている理由はなぜなのでしょか。
バルーンさんが河原にいる理由はお金を稼ぐためでもバルーンショーでお客さんを集めるためでもなくお世話になった瀬戸のおじいちゃんにお礼を言うためだったのです。
すでに認知症になってしまった瀬戸のおじいちゃんは実は大道芸人バルーンさんの師匠だったのです。
バルーンさんと再会しても覚えていないと思いきや・・
「わたしです。お師匠さん。」とバルーンさんがあいさつすると瀬戸のおじいちゃんが「頑張っているな。よう頑張っている。」とバルーンさんを励まします。
認知症だった瀬戸のおじいちゃんが一瞬昔の顔に戻るのです。
再開を果たしは二人の感動的なシーンを見ることができますがここでバルーンさんが瀬戸にやさしく内海に厳しい理由がわかります。
瀬戸にやさしい理由はバルーンさんの師匠の孫だからです。
内海に厳しいのは余計なお世話をしてきたから(笑)このようなちょっとした会話の中にも伏線が張り巡らされているセトウツミは本当にすごいマンガです。
セトウツミの凄すぎる3つの伏線その3.瀬戸のラブレター
セトウツミの凄すぎる伏線3つ目は瀬戸のラブレターです。
瀬戸は同級生の一期(いちご)に思いを寄せていますがなかなか気持ちを伝えられません。そんな瀬戸がいちごに対してラブレターを書くことになったのですが実はこのラブレターはいちごではなく実は内海に向けられたメッセージだったのです。
ラブレターを縦読みすると・・
「2月19日コの川でおれがお前をたすけニ行く」
という一文が現れます。
内海を助けるという縦読みをするためにいちごへのラブレターの内容はぐちゃぐちゃになってしまいました。
そんなラブレターでは当然いちごへの思いは伝わりません。
でもそれでも瀬戸はよかった。
瀬戸は自分が思いを寄せるいちごよりも友達の内海をとったのです。
そしてその縦読みの通り2月19日に河原にいる内海を瀬戸は助けに行きます。
内海が苦しんでいる元凶である親(高校をやめさせようとする父親や息子を無視してくる母親)に立ち向かうために瀬戸は全力で内海を助けます。
この縦読みの伏線は読者はもちろん気づけませんしラブレターの作成を手伝った内海さえも気づいていませんでした。
内海が縦読みに気付くのは2月19日に瀬戸が助けに来てくれたあと。
そんな凄すぎる伏線がラブレターの中にもあったなんて本当に驚きです。
伏線の回収の仕方も素晴らしくとても感動的なので皆さんもコミックスで確かめてみてください。
セトウツミの伏線が凄いについてのまとめ
セトウツミの凄すぎる伏線についてご紹介しましたが今回ご紹介したほかにも作中にはたくさんの伏線がちりばめられています。
しかもその伏線の回収の仕方がどれも素晴らしいのもばかり。
とくに瀬戸が内海を助けに行くシーンは感動で泣けてしまいます。
もちろん伏線だけでなく内海と瀬戸の軽妙な掛け合いもめちゃくちゃ面白いですのでその部分だけでも読む価値はあります。
とにかく超おすすめのマンガ「セトウツミ」ぜひ一度読んでみてください!
ストーリー
画力
魅力
笑い
シリアス
え!?って読み返した!
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「セトウツミ」を読んだ人におススメ
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