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「信長のシェフ」梶川 卓郎・西村 ミツルの感想!歴史好きにおススメの書!

歴史・・・嫌いなんですよ。

信長といえばホトトギスを殺そうとしたり五十年で死ねと言ったりする人、という知識しかありません。

そんな歴史に疎い人間でも楽しく読めてしまう漫画です!

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金柑頭に裏切られたんだっけ?

「信長のシェフ」あらすじ

現代の料理人・ケン。

彼が目を覚ますとそこは戦国時代だった。

京で評判の料理の噂を聞きつけた信長は、強引にケンを自分の料理人にするが…!?

戦と料理が織りなす前代未聞の戦国グルメ絵巻!コラム&レシピ「戦国めし」も必見!

Amazonより引用

ヨンダリ
ヨンダリ
実写ドラマ化もされているよ!

出典:信長のシェフ

「信長のシェフ」を読んで

現代から戦国時代に来たケンという記憶喪失の天才料理が、まだその時代には無い料理の知識を使いながら織田信長や人々の為に料理を振る舞う作品です。

「料理」がメインなので歴史物が好きじゃない人でも気楽にサクサク読め、醤油すら無い戦国時代にグラタンやジュレ・綿菓子やポタージュといった料理を振舞って人々を驚かせる様子はとても面白い。

所々に入る豆知識(ジャガイモ:1600年代にオランダ人によってジャカルタ経由で日本に入ってくるetc)が興味深く、そういった知識によって主人公ケンが今居る時代の事を推測していくのも興味深いところです。

出典:信長のシェフ

織田信長の破天荒ながらも男らしく冷酷ながらも人間臭い部分が魅力で、「この人の為に命を捧げたい!」というカリスマ性が表現されています。

主人公ケンは記憶を失っているものの料理の知識や「明智光秀は織田信長を裏切る」といった歴史そのものは覚えている。

その中で実際に明智光秀を目の前にした時にどう動くのか?など、史実を知ったままその時代に行くパラレルワールドやif作品的な部分が多く先の展開が気になります。

料理そのものの描写も綺麗かつ美味しそうで読んでいるとお腹が減ってきます。

出典:信長のシェフ

原作者が元公邸料理人なのは知りませんでした!
戦国時代と料理の知識の両方が豊富でなければ描けない漫画をここまでヒットさせた理由が分かった気がします。

この作品の最大の魅力は何と言っても、主人公ケンの作る現代的な料理の数々。

我々もよく知る織田信長をはじめとした戦国武将たちがハンバーグやシュークリームに舌鼓を打つ姿は、英雄たちをより身近に感じさせます。

現代人であるケンの介入によってifの要素も含まれているため、歴史好きとしても興味深いです。

グルメ漫画と戦国ifを両立させ、現代人たちを登場させながら史実との辻褄を合わせるのは流石と言ったところ。

当時の食材や調味料から現代の料理を作り出すシーンなどは
「信長たちはどういうリアクションをするんだろう」と期待感たっぷり。

先述した通り、時折ケンは料理のチョイスが一見よく分からないことがあるのですが
いずれも理由を聞くと納得でき、その発想力は本当に凄いなと感心してしまいます。

また、足利義昭や武田信玄など信長の敵対者にも物おじせずに料理を出すその姿は主人公らしい度胸や料理への誇りに溢れており、頼もしいです。

記事にもある通り信長も魅力的で、冷酷な魔王というイメージとは裏腹に、喜怒哀楽に溢れたカリスマといった人物。

あまりにも史実に伝わる信長の人物像に当てはまっており、もしかしたら、現実に存在した信長もこんな人だったのかもしれないとすら感じます。

カリスマという言葉がなかった戦国時代の人々も信長をそのように思っていたのでは。

現代に生きる私たちをも魅了する信長にケンが忠義を尽くすのも大いにうなずけますね。

原作の最新刊25巻では1578年に起こった第二次木津川口の戦いを描いており、
本能寺の変までは残すところあと4年。

ケンの出番が大いに見込める京都御馬揃えや甲州征伐など見どころはまだまだありますが、やはり気になるのは本能寺の変ですよね!

信長のシェフでは現代人たちの介入によって多少出来事に差異はあるものの、ほとんど史実の流れを守っています。

結末は史実の通りになるのか、はたまた…。

個人的には信長には自害の悲劇を避け、こちらの世界では夢幻に消えた天下統一を果たしてほしいです。

着々と近づく本能寺の変、どうなるのか期待ですね!

ヨンダリ
ヨンダリ
原作者の西村ミツルは元公邸料理人!さすがの知識!

ストーリー

画力   

魅力   

笑い   

シリアス 

ヨンダリ
ヨンダリ
やっぱりお腹がすいてくるよ・・・

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