天才の兄と普通の人の弟との争い、というとよくあるお話のようですが、天才の兄がすでに亡くなっていたら?
争う相手はもういないのにどうやって競うのか?
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流行りの異次元をそう使いますか。そうですか。
「マチネとソワレ」のあらすじ
「魔王JR」「Waltz」「VANILLA FICTION」の
大須賀めぐみ最新作!「上がるんだ、対決の舞台へ!」
上を見上げる弟と、それを見下ろす兄との激突演劇サーガ!!輝くのは――――どっちだ!?
「マチネとソワレ」を読んで
普段は目立たないけれど演劇しか頭にない誠が天才俳優の兄・御幸を超えるサクセスストーリー、とまとめると簡単そうなのですが、簡単じゃない理由は兄は亡くなっていることです。

しかし誠はなぜか兄の生きている世界へといきなりのパラレルワールド展開。
からの腐女子とシスコンヤクザの兄妹が出てくる、演劇界の関係者は曲者揃い、などキャラクターの描写が面白い!
そして何かで秀でた人というのは確かに「狂気」がないといけないなあと凡人に気付かせる漫画です。
主人公の誠も兄も演劇について狂気を持っている人ですが、周りの登場人物もはらんでいて魅力的です。
ヤクザをやめてまで誠のマネージャーになる世良兄は自分には才能がない、と諦めた人ですがとんでもない、他人の才能に全てを賭けるという誰にもできない才能に恵まれています。
そして腐女子の世良妹も良い意味でオタクに狂っています。
今どき世代の描写だな、と思わせます。

題名の「マチネとソワレ」ですがフランス語でマチネは”朝・午前” ソワレが”夕方・日暮れ”です。
そして演劇用語でもマチネは”昼公演” ソワレは”夜公演”という意味で使われます。
誠と御幸のどちらがソワレでマチネなのか、これからの展開にまだまだ目が離せません!
ストーリー
画力
魅力
笑い
シリアス
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「マチネとソワレ」を読んだ人におススメ
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