面白い柴門ふみが戻ってきました。
もともと画力のある漫画家ではなかったのですが(夫弘兼憲史のアシスタントをしていたのに)最近の原作力、というか本来のストーリーテラーとしての力がなくなっていたのでは、と思っていました。ごめんなさい。
まだまだ現役作家、現役漫画家。
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「恋する母たち」あらすじ
名門中学に息子を通わせている三人の母たちの物語。
いずれの子供たちも出来が悪くて落第目前。
夫は外に女をつくって家を出て行ってしまったり、社内不倫に夢中だったり、波風立たないが刺激に乏しかったり・・・。互いの心中を少しずつさらけ出し合いながら、三様の人生はやがて交錯し始める。
母であり、妻であり、現役の“女”である彼女たちは、それぞれの岐路に立ったとき、どんな行動をとるのか?
心に芽生えた思いは叶えられるのか?
子供は、夫は、出会った新たな男たちはどんな反応を見せるのか?
恋する母たちの行方はいかに?

「恋する母たち」を読んで
現代の主婦のリアル、と一言で感想を終わらせてもいいくらいにリアルな主婦たちが描かれます。
これを読んで「マンガの中のお話」と笑っていられる男性は要注意!
間違いなく、あなたの奥さんは不倫予備軍(もしかしたらすでにしているかも)と脅せるくらい、今は性の垣根が低いようです。
こんな形で男女が同等になるとはw

夫が駆け落ちしてしまった主婦杏。
それまで何も波風がなく幸せに暮らしていたせいで、すぐに嫌いになれない。なので駆け落ち相手(W不倫)の夫に不倫のメールを見せてもらい嫌いになりたいからと行動するところは健気です。
3人の母の共通点は子供が同じ学校に通っているとことで、どの母もやはり子供が一番なのかと想いきや、その中の1人優子は子供をかわいいとは思えない、仕事人間です。
このテーマ(子供と一緒にいる時間仕事をしたい)は柴門ふみが昔から描いていて、柴門ふみ自身がそういう気持ちが強いんだろうなと感じます。
クリエイティブなことをする人は他人に関わる時間が惜しいと感じるものなんだな、と。そこだけを見ると母親失格と捉えられるのだな、と。
母だから子供が無条件でかわいい、と思うのはただ価値観を押し付けているだけなんですね。
三者三様の恋物語はまだまだ進んでいます。
この先が今、一番気になる漫画です。

ストーリー
画力
魅力
笑い
シリアス
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「恋する母たち」を読んだ人におススメ
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