短編集なのに13巻もあるの?と思ってしまう感もある物語の進め方だったのに最終的には全てが絡み合って、読者目線で言えば伏線を全て回収していく・・・なんというストーリーテラー。
第33回講談社漫画賞少女部門を受賞したというのも頷けます。
そして漫画家生活はなんと40年!
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2013年に実写映画化もされています。
「潔く柔く」あらすじ
由麻は通学電車で痴漢に悩まされている。
同級生のスワは由麻を守るため一緒に通学し、2人は付き合い始めることに。
だが、由麻は毎朝同じ電車に乗る生物教師の梶間が妙に気にかかり…。

「潔く柔く」を読んで
少女漫画の概念を覆しましたね。
いや、もちろんキラキラドキドキする展開もあるのですが、それ以上に登場人物の描写がリアル。

「恋をする」というテーマだけでこれだけの数の恋愛模様が織りなすことができるのか・・・そして「恋愛」だけじゃなくて生き方というのか、大事なことを教えてくれる漫画です。
読み始めはポンポンと飛んでいく場面に戸惑うことがあるかもしれませんが、いつの間にかひきこまれていきます。
あまり心理描写というものは描かれていなくて、登場人物の感情が表情や行動だけで描かれているので本当はこの人物はどう思っているのだろう?どう考えているのだろう?というところが読者に任されています。
そこもいくえみ綾作品の魅力のひとつです。

死というものは案外身近にあって、それに気づくか気づかないかで生き方が全く変わっていくものだなと。そして誰もが自分の人生の中では主人公なんだと実感できます。
ストーリー
画力
魅力
笑い
シリアス
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「潔く柔く」を読んだ人におススメ

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