少女漫画に小太りで普通(より下)フェイスな女の子がヒロインとなる話があったでしょうか?
普通(より下)な顔面偏差値設定はよくある話ですが、たいていやせたらかわいい、めがねを取るとかわいい、化粧をするとかわいい、イメチェンしてかわいい、と元々かわいい子がちょいブスになっていた、という話ばかりですよね。
ヒロインのぼんちゃんは途中で痩せるんですが、痩せてもかわらないという超絶的なリアリティ。
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だからこそ読んだ人の共感をうむのでしょう。
「カズン」あらすじ
18才、フリーター、彼氏ナシ…このままじゃヤバイかも!?
高校卒業後、レンタル店で働きだした白河つぼみ。
初めての男友達、年上の気になる人の出現に今までの自分から変身することを決意する!
共感度100%、変わりたい乙女たちへのメッセージ。

「カズン」を読んで
主人公ボンちゃんは高校を卒業したての18歳。この年頃特有の自意識過剰感とか、人に好かれたいのに自分は何もしたくない気持ちとか、いろいろなものがリアルに描かれています。
3巻完結、ということで不完全燃焼感はかなりあると思うのですが、これがいくえみ綾の持ち味ではあります。

すべてを作者が提示するのではなく、読者にこの先はどうなるのだろう?どうなって欲しい?と問いかけるラストはいくえみ節と言っても良いでしょう。
女の子が何を考えているのかわからない!と思っている男性は手軽に読める本作を読んでみることをおススメします!

タイトルの「カズン」は”いとこ”という意味です。
その意味通りボンちゃんのいとこが登場します。そのいとこは同じ年の著名な芸能人。同性代の若者に支持されている、というそのいとこにも人知れぬ悩みはあるようで・・・
登場人物すべてに登場することに意味を持たせるいくえみ綾はやっぱりすごい漫画家だった!
ストーリー
画力
魅力
笑い
シリアス
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「カズン」を読んだ人におススメ

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