マンガ

「自殺島」森恒二の感想!絶望の中での生と死の葛藤

自殺を繰り返すことで生きるという「義務」を放棄した人はどうなるのか・・・

しかし繰り返すということは死ねていない、ということで。

死にきれないと言い換えてもいいのかな。

[itemlink post_id=”29157″]

死にたいのか死にたくないのかわからない人たちのサバイバル開始!

「自殺島」あらすじ

「自殺島」─それは、自殺を繰り返す“常習指定者”達が送られる島。主人公・セイも自殺未遂の末、その島へと辿り着いた。

果たして、セイ達の運命は!? 極限サバイバルドラマ待望の第1巻リリース!!

Amazonより引用

ヨンダリ
ヨンダリ
ざっくりと言えば「バトルロワイヤル系」!

出典:自殺島

森恒二は、他に「ホーリーランド」、「創世のタイガ」、「デストロイ」等を描いています。

「自殺島」を読んで

今の時代に自殺を考えたことの全くない人がどれくらいいるでしょうか。

普段の生活(学校・職場など)で生き辛さを多少でも感じたことのある人は思わず感情移入してしまう作品です。

日本で年々増え続ける自殺者たちを国が見きれなくなり、一つの島に集めました。

それが自殺島です。

少年少女たちは狩りを覚え、塩を作り出し、また脱出を試みるなどしていきます。

一度は死を選んだはずの自分たちが、生にしがみつき、生きていく。

その変化にとまどいながら、一日一日を生きていくことに喜びを感じていきます。

島の自然に生かされていることを実感する、感動的な場面も多々あります。

そして、一つの命が生まれたりします。

別集団との物資の奪い合いなどもありますが、その中でも真摯に仲間を守り、力を合わせて生きて行こうとする少年少女たちに心を打たれます。

実際の狩りの場面などは、すごく迫力がありイキルという犬に励まされ、癒されます。

「生きる」とは真逆の言葉をタイトルに持ってきたところが少しシニカルではありますが、すごく面白い漫画です。

「死にたい」と思って自殺を図ったはずの人間が「死ななければ生きるしかない」という状況でどう変化していくのか思わず没頭してしまいます。

様々な常習指定者が集められた結果、リーダーシップを発揮する者、耐え切れず自殺してしまう者、他人から奪ってでも生き残ろうとする者、生きる為に身体を売る者、「自分には何も無い」と斜に構える者など様々な人間模様が描かれています。

出典:自殺島

単なるバトルロワイヤル要素以外にも「自殺島」とは何なのか?の謎も解明していくサスペンス要素もあります。

「死」があるからこそ生きることの美しさに気づける漫画なのではないでしょうか。

ヨンダリ
ヨンダリ
生きるということが何なのか気づいて強くなった主人公のラストシーンは感動ものだよ!

ストーリー

画力   

魅力   

笑い   

シリアス 

ヨンダリ
ヨンダリ
17巻で完結なのでちょうどいい長さかな

[itemlink post_id=”29157″]

生きることに悩んだり疲れたら、是非読んでみてください。

勇気が湧いてくる漫画です。

RELATED POST
Translate »