グッチ設立90周年の記念作品として女性向けファッション誌「SPUR」2011年10月号の特別企画として掲載されました。
ちなみに「SPUR」は「シュプール」と読みます。(豆)
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「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の続編となります。
Contents
「岸辺露伴グッチへ行く」あらすじ
露伴は、祖母の形見のバッグに金目の物を入れると消えてしまう謎の現象を直してもらうために、イタリアのフィレンツェにあるグッチの工房を訪れる。
グッチの職人は難色を示すが修理を引き受け、露伴は修理されたバッグを持って帰るが、後になってそのバッグに隠された秘密を知ることになる。
Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%B8%E8%BE%BA%E9%9C%B2%E4%BC%B4%E3%81%AF%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%84

出典:SPUR
「岸辺露伴グッチへ行く」を読んで
オールカラーで描かれたものですが単行本では白黒なのが残念・・・でそれでも絵のキレイさが伝わるのはさすがです。
原画展ではカラー版が飾られていたので、機会があれば原画展へ!
グッチの伝統を知りつつ、奇妙なストーリーのラストが絶妙です。
ページ数が少ないので急展開なところもありますが、すっきりまとまっているし露伴先生の口の悪さも楽しめる作品です。通訳の女性のキャラが面白すぎるんですけど。
似た能力が8部のジョジョリオンにも出てくるので、ジョジョリオンを読んだ人は「もしかしてあの能力かも?」と予想しながら読んでいただけるのも良いかもしれません。
グッチへ行く編なので、ファッションはもちろんグッチです。
クリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャンニーニさんのデザインを着ている露伴先生が超絶カッコイイ!
女性のファッションもめちゃくちゃオシャレで、ファッションが好きな人は、洋服やポージングを見るだけでも楽しめます。
ファッションに興味のない人は、話の流れをぶった切るポージングが面白いので注目!

出典:SPUR
そして、マンガ「岸辺露伴グッチへ行く」にはとても興味深い部分があるって知っていましたか?
ここでは岸辺露伴グッチへ行くのココがすごいというポイント4選をご紹介します。このポイントを押さえて読むと面白さは倍増です!
ココがすごい!4選
岸辺露伴グッチへ行くココがすごい!その①第4部ですでに伏線があった!
岸辺露伴グッチへ行くというタイトルをつけるくらいなので露伴は本当にグッチが好きなんだろうか・・とまずは気になる所ですよね。
SPUR(シュプール)という女性誌からマンガの執筆依頼が来たので急に岸辺露伴をグッチファンという設定にしたのではないかと疑ったファンもいるかもしれませんがいらない心配でした。
実は岸辺露伴は「第4部ダイアモンドは砕けない」の時にすでにグッチの時計を身につけていたのです!
その画像がこちら。
いかがですか。ちゃんとグッチの時計をしていますよね。
女性誌からマンガの執筆依頼がくるとこの時すでに予想して岸辺露伴にグッチを身につけさせていた・・というわけではさすがにないと思いますがそれでも荒木飛呂彦先生はすごい!と改めて感心しました。
・・と思ったのですが作者の荒木飛呂彦先生は第4部で岸辺露伴がグッチの時計をしていたことは忘れてしまっていたとの事(笑)
「ああ、そういえばしてたなぁ・・」と荒木飛呂彦先生はおっしゃっていました。
こういうお茶目なところも荒木飛呂彦先生の魅力の一つですね!
作者の荒木先生は無意識とはいえ岸辺露伴にグッチの時計をさせていたという伏線があった事で今回のグッチとのコラボが実現したわけなのでやっぱりこの漫画はすごいといっていいでしょう。
岸辺露伴グッチへ行くココがすごい!その②登場人物が全てグッチを身につけている
今回の岸辺露伴グッチへ行くに登場する人たちは全員グッチの服を着ていたって知っていましたか?グッチを少しでも知ってもらうための荒木飛呂彦先生のアイデアなんです。
さすが荒木先生!
しかしグッチ好きの方なら気づいたかもしれませんが岸辺露伴と女性通訳以外の登場人物が着ているグッチの服は本物と色違いになっています。
これは岸部露伴と女性通訳が着ているグッチの服をよりアピールためにその他の登場人物が来ているグッチの服の色を変えて目立ちすぎないようにしているのです。
ここまで細かく書かれているなんてすごいですね!
岸辺露伴グッチへ行くココがすごい!その③単純接触効果を利用したグッチファンづくり
実は「岸部露伴グッチへ行く」では単純接触効果というものが利用されているって知っていましたか?
単純接触効果は見たり触れたりする回数が多くなればなるほど対象物が自然と好きになってしまうというものです。
今作ではグッチのアイテムが数えきれないほど出てきます。
例えばどんなアイテムが登場したかというと・・
- 時計
- バッグ
- ネクタイ
- シャツ
- ジャケット
- パンツ
- ショール
- スニーカー
- ベルト
- スカーフ
- 帽子
- 傘
確認できただけでもこれだけのグッチのアイテムが出てきました。
おそらくまだまだあると思われます。
グッチ好きの方は隅から隅までグッチのアイテムを探してみてください。
ところで単純接触効果に話を戻しますが筆者としては正直今までグッチに興味はありませんでした。
しかしこのマンガでこれだけのグッチアイテムを見せられてくるとだんだんグッチに興味がわいてきて好きになったのです。
おそらくこれは「単純接触効果」を利用したもので荒木飛呂彦先生もこの効果を狙ってたくさんのグッチアイテムを登場させているのでしょう。
とくに作中ずっと出てくる岸部露伴の着ているグッチの服は本当におしゃれで一度着てみたいと思いました。
完璧に単純接触効果の影響ですね(笑)
グッチ側も単純接触効果で新規顧客を開拓することを狙ってジョジョとコラボしたのでしょう。
そして売り上げアップにつなげることがグッチ側の真の目的です。
グッチの目的に沿いながらしかも面白いストーリーに仕上げている「岸部露伴グッチへ行く」はやっぱりすごいマンガでした。
ちょっと怖い気もしますがたくさんのグッチアイテムが素晴らしいのもまた事実です。
このようなことを知って岸部露伴グッチへ行くを読むと面白さが倍増しますよ!
岸辺露伴グッチへ行くココがすごい!その④少ないページ数で面白く完結
今回のグッチ編のページ数は16。
フルカラーなので仕方がないのですが読み切りマンガとしてはかなり少ないページ数です。
連載マンガならまだしも1話完結スタイルの岸辺露伴は動かないシリーズには少なすぎます。
しかもグッチのコーディネートをアピールするために1ページ丸ごと使ったりしていますのでストーリー部分は実質10ページちょっとになっています。
10ページくらいだと普通はストーリーがまとまるはずはないのですが・・岸部露伴グッチに行くはきっちりまとまってるッ!
少なすぎるページ数をまるで感じさせないストーリーの面白さ!そして内容も濃い!少ないページ数で読者をここまで惹きつけるこのマンガのすごさを感じます。
さらにグッチのアイテムひとつひとつが精巧に書かれているところもすごいポイントです。
たとえば今回岸部露伴が持っていたグッチのバッグも本物そっくりに描かれています。
マンガだから適当に書いていると思われる方はぜひ一度ぜひ「岸辺露伴グッチへ行く」を読んでみてください。
グッチ製品の細かな描写にきっと驚かれるはずです。
ストーリー
画力
魅力
笑い
シリアス
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