バブル崩壊後の弾けたバブルの後始末に金融業界が追われていた頃の80年代後半から90年代あたりの時代のお話。
銀行に就職さえすれば安泰と言われていたのに、入ってみたらヤクザを相手にしたこんな苦労が!
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しかし、今の不況・不景気・就職困難の時代から言えばそれでもまだまだ輝いていた時代なんですよね。
「銀行渉外担当 竹中治夫~『金融腐蝕列島』より~」あらすじ
1993年、協立銀行虎ノ門支店副支店長の竹中治夫は総務部主任調査役へ、突然移動することになる。
平凡なサラリーマン人生を歩んできた竹中に命じられたのは、総会屋対策の「渉外担当」だった。最初の特命はなんとワンマン会長の娘の不倫トラブル隠しだという。
バブル経済崩壊後の欲望渦巻く銀行のなかで、男は孤独と葛藤に揺れながら、生き残りを賭ける。時代や人に翻弄されながらも、働くことに身をささげる――

「銀行渉外担当 竹中治夫~『金融腐蝕列島』より~」を読んで
株式を保有している人を株主と呼び、年に一度の株主総会に参加する権利があります。
株式を保有する=出資者なのでもちろん会社の方針を聞き、それに異を唱えることもできるのですが「普通の」株主はそうそう意見を言えるものではありません。
しかし「総会屋」は異を大声で唱えたり、会社の不祥事を暴いたりして株主総会の進行を遅らせ、その進行を勧めたい企業側から金品を取るといくことを目的としています。
このマンガは「総会屋」と「銀行」の限りなくリアルに近い話。
しかし時代は流れ、今では「総会屋」という職業ももはやないようです。

バブル期からバブル崩壊後にあったドロドロした会社の内部抗争のようなものを見ると現代で会社のために働くことを「社畜」といって忌み嫌うのも理解できますね。
今はその会社のために働くことすら簡単にできない時代ではありますが。
都銀、大手と言われた銀行は統廃合を繰り返し、様々な名前の銀行になってしまいました。
昔は良かったなあ、と郷愁に浸る物語でもあります。

ストーリー
画力
魅力
笑い
シリアス
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