この記事は
「格安スマホに変更したいけど、今は家族割期間中だから、変更できない・・・」
という方のお悩みに答えたいと思います。
ドコモ、au、ソフトバンクよりも「格安スマホ」に変えた方が毎月の料金が安くなるとは聞いたことがあっても、「家族割の割引を受けているから、格安スマホに変更できない」と勘違いしていませんか?
実はそれは間違いで「家族割に組み込まれていても、ほとんどの人は格安スマホにした方がお得」なのです。
その詳細について以下で説明しますね。
Contents
ドコモ、au、ソフトバンクの家族割は「1000〜2000円割引」のみ

ドコモ、au、ソフトバンクの3社は、いずれも「家族割引」と呼べるシステムを、名前が違えど実施しています。
ドコモは「みんなドコモ割」。
auは「家族割」。
ソフトバンクは「みんな家族割+」。
3社とも名前は違えど、同居、別居に関わらず家族であることが証明できれば、「家族グループ」として登録され、お互いの通話料が無料になったり、毎月の利用料が割引になるシステムです。
これらの割引を利用して家族として登録されると、一回線ごとに1000〜2000円、毎月の利用料が割引になります。
このようにお得な契約にしていて、かつ「家族」という枠組みに組み込まれていると、どうしても「抜け出す」ことは難しく感じてしまいます。自分だけグループを抜けて格安スマホにするのがとても悪いことのように思いますが、家族割を抜け出して格安スマホにした方が得なことがほとんどです。
大手キャリアより格安スマホの方が毎月3000〜4000円お得
家族割を抜け出して格安スマホにした方がお得な理由は、単純にその方が毎月の使用料金が安くなるからです。
大手キャリアを利用している方の平均は大体7000円ですが、格安スマホを利用している方の平均は3000円程度です。その差は4000円です。家族割で1000〜2000円安くなっていたとしても、そこには2000円の差があるので、格安スマホにした方が毎月の利用料金が安くなります。
具体的には、ドコモで毎月7GB使える契約「ギガライト」は5980円/月ですが、「みんなドコモ割」が適用になると、1000円割引で4980円/月となります。
一方、格安スマホの「LINEモバイル」をみてみましょう。
「コミュニケーションフリープラン」の7GBだと、2880円/月です。
同じ7GBを使えて、しかもドコモはみんなドコモ割を適用にしているのに、その差は2100円です。たった2100円といえども、毎月2100円のお小遣いがもらえると思うと嬉しいんじゃないでしょうか?
このように、家族割引を適用していたとしても、ほとんどのプランにおいて格安スマホの方が数千円安い料金で、同じだけスマホを使うことができるのです。
もっと、本気で料金を安く使いたいという方には「毎月1000円」という使い方も紹介しています。
家族から一人だけ契約を外すことってできるの?
家族割を適用しても格安スマホの方が料金が安いことはわかったとしても、おいそれと解約することができないイメージがあるのが「家族割」の怖さです。
しかし、家族割に入っていたとしても、契約を抜けることは可能です。自分の名義の契約であれば、通常の契約と同じように各キャリアのショップで契約を行えば解約は可能です。
ただ、契約云々よりも家族から直接の圧力がかかる可能性があります。
実際にウチでは
「家族でソフトバンクを使うと安くなるんだから、お前もソフトバンクにしろ!」
などと言われました。
これに関しては家族間の問題になりますが、契約続行を決める権利はご自身にあるので、ご自身で決めるのがよいでしょう(支払いを誰がしているかにもよりますが)。
家族グループを抜けることで、残った家族の料金が上がるような気もしますが、基本的にそんなことはなく、お互いの無料通話ができなくなるくらいしかデメリットはありません。
そのような「感情面」での家族グループを抜けるか否かは置いておいて、完全に料金だけを見ると、ほとんどの場合は格安スマホにした方が毎月の料金は安くなります。
ちなみに、大手キャリアを解約すると「違約金」と呼ばれる解約手数料が発生したり、新しい格安スマホキャリアで新規事務手数料が発生したり、MNPのときに手数料が発生します。
そのあたりについても解説します。
解約手数料、新規事務手数料、MNP番号発行手数料について
ドコモ、au、ソフトバンクの契約を解約する場合、契約から2年経過後の3ヶ月(25〜27ヶ月)で解約手続きをしないと、約1万円の解約手数料がかかります。いわゆる「2年縛り」と呼ばれるものです。
それに加えて、新しい格安スマホキャリアでは新規事務手数料が約2000円かかります。そしてもともと使っていたキャリアの電話番号をそのまま引き継ぐ「MNP」を行うときに、MNP番号発行手数料が、約3000円かかります。
これらを合計すると、大手キャリアを解約して格安スマホに移ると1万5千円の料金がかかります。
しかし、これだけの料金がかかっても、格安スマホに変更した方がトータルでは安くなることがほとんどです。その理由は、大手キャリアから格安スマホに移動した場合、平均で2000〜4000円ほど毎月の料金が安くなります。
2000円安くなったとしても、8ヶ月経てば1万6千円です。この時点で、解約の際にかかった諸々の手数料分はお得になります。それ以降はずっと、毎月数千円が安くなり続けるのです。
以上の理由より、解約の際に多少の手数料がかかっても、格安スマホはできるだけ早くした方がいい、と言うことができます。
家族内の通話がとても多い場合は、家族割引から出ない方がいい

では、家族割引をしたままで大手キャリアに止まった方がいいパターンというのはないのでしょうか?
実は「家族内通話がとても多い場合は、家族グループを抜けない方がいい」と言うことができます。
ドコモ、au、ソフトバンクの各種家族割引は、2年契約とセットの場合において、家族間での通話を完全無料にしてくれるサービスがついています。
格安スマホにも、「10分だけ通話料無料」や「通話料半額」というサービスは複数ありますが、「完全に通話料無料」というサービスはありません。
もしあなたが「家族と毎日1時間電話する」「家族とは電話を繋ぎっぱなしにしてることが多い」「2〜3時間電話することが多い」というような場合で、その通話料は家族割の無料通話でカバーしているという場合は、格安スマホに移ることはおすすめしません。
LINEやフェイスブックメッセンジャーなどの無料通話も可能ですが、通話の安定性やデータ利用量を考えると、通常の通話機能を使う方がよいでしょう。
結論→無料通話を使っていないなら、家族割引の意味は少ない
結論は「家族割引に入会し続けるのは、無料通話くらいしかメリットがないので、格安スマホにした方がお得」と言えます。家族間でそれほど頻繁に電話をしないのであれば、格安スマホに変更して、毎月数千円お得にスマホを使う方が、遥かに賢い選択と言えるでしょう。
もしもあなたの家族が「家族なんだから、家族グループに入ってないとダメ!」というようであれば、料金の説明をちゃんとするか、この記事を見せてあげてください。
大手キャリアの用意する家族割引を利用するより、これを機会に家族みんなで格安スマホに変更した方が、結果的にはよっぽどの割引になりますよ。
家族割引期間中の方は、2年縛り契約もしている可能性が高いので、こちらの記事もどうぞ。
