「料理ファンタジー」漫画です。
そんなカテゴリーが果たして今まであったのでしょうか・・・。
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「天然おいしい宝虫のおやつ」は食べてみたいけど「ミミックの塩茹で」はちょっと嫌だなあ。
「ダンジョン飯」あらすじ
ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。
再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。
そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!!
襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!

「ダンジョン飯」を読んで
- 2015年度コミックナタリー大賞・第1位
- このマンガがすごい!2016(宝島社)・オトコ編1位
- THE BEST MANGA 2016 このマンガを読め!・第1位
- 全国書店員が選んだおすすめコミック2016年度・第1位
- Amazon ランキング大賞2016 Kindle本コミック 1位
露出の少ない雑誌で連載されているにも関わらず第1巻発売時に口コミで超有名になった漫画です。
ダンジョン内に登場するモンスターを討伐し、そのモンスターをどうやって食べたらおいしいか考えて食べてしまう・・・。
ゲームでは討伐したモンスターは消えてしまうけれども、現実ではちゃんと素材や食材として考えないといけません(現実でダンジョンでモンスターを討伐することはないですが)そこに着目した設定はお見事。
スライムの内臓の干物、人食い植物のタルト、動く鎧の蒸し焼きやスープなど、現実世界にはありえない食材を使って調理をしおいしく食べる様子は、とても面白いものです。


冒険が進むにつれ出会うモンスターを次々と調理して食べていくので、次はどんなモンスターが出てきてどう調理するんだろう?どんな味なんだろう?と続きが気になります。
もちろんライオス一行は、空腹だからと魔物を食って回っているわけではありません。
先へ先へと進んで行くたびに様相を変えていくダンジョン。
その場所に適した生態を持っているモンスターを、仲間と力を合わせて討伐し、そして食べるのです。
「魔物を食べる」というユニークなコンセプト上、展開に無理が生じてきそうなものですが、魔物を食べるに至る流れは毎回実に自然です。
ある者は食べることに積極的だったり、またある者は仕方なく……。
メンバーごとに「魔物食」に対する反応が様々なのも見ていて楽しい部分です。
ライオス
「ダンジョン飯」の権化。
種族はトールマン(本作における人間族)。戦士職で戦闘時は前衛。
冒険者としてはかなりの実力を持っているが、重度の魔物オタクで、それが高じて魔物の「味」への興味に。
時として魔物への興味が暴走してしまうことも。
マルシル
ライオス一行で一番の常識人。
種族はエルフ。魔法使いで戦闘時は後衛。
学生時代は学校始まって依頼の才女と呼ばれるだけあり、使える魔法は攻撃・支援・回復と多岐にわたる。
魔物食に関しては断固拒否していたものの、空腹には抗えなかった。
ライオスの妹であるファリンとは学生時代からの友人。
チルチャック
ライオス一行で一番の「大人」。
種族はハーフフット。いわゆる盗賊職で、戦闘時は後衛。
小柄で童顔という種族的特徴ゆえ見た目は子供だが、実は妻子持ちだったり、お酒に目がなかったりする。
魔物食に関しては、積極的ではないものの、臨機応変。
単に毛嫌いしているのではなく、食中毒を心配していたりすることが理由。
逆に安全だと判断できれば魔物を食べることには肯定的。
センシ
ライオス一行の料理人?
種族はドワーフ。戦士職で戦闘時は前衛。
偶然出会ったライオスたちの不慣れな「魔物食」を見て同行することに。
また、パーティーの目的がドラゴンの退治あることもセンシが同行する強い理由。
もちろん「ドラゴンを調理したいから」。
ダンジョン生活が長く、魔物に関する知識もライオスの比ではない。
ずっと単身で行動していた影響か、考え方の違いからマルシルやチルチャックとぶつかることもあるが、彼による「食のサポート」はパーティーに不可欠な存在。
ファリン
ライオスの妹で魔術師。
ラゴンに食べられながらも帰還魔法でパーティーを救う。
ライオス一項が魔物を食べながらもダンジョンを進むのは、彼女を助けるため。
以上の魅力的なパーティーが魔物を食べながらダンジョンを進んで行きます。
もちろん魔物を食べるだけでなく「ドラゴンに食べられてしまったファリンを助ける」という、物語の一本の筋がきちんと通っています。
キャラや「食」以外にも「これからどうなっちゃうんだろう」感満載のダンジョンも非常に魅力的です。
とは言え本作で注目すべきはやはり「食」の部分です。
食材がファンタジーなのに、やけにリアリティのある料理が出来上がってしまうので毎回目が話せません。
食べたときのライオスたちのリアクションから、なぜか味や食感が想像できてしまうんですよね。
「ダンジョン飯」
このタイトルが本作の魅力を全て物語っています。
最新刊では既にドラゴン退治は一段落ついて、また新たな展開を見せています。
これからの展開も楽しみですね!
ストーリー
画力
魅力
笑い
シリアス
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