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「忘却のサチコ」阿部潤 の感想!真面目すぎる人間の悩みを忘れさせる方法とは?

結婚式当日に新郎に逃げられたことがトラウマになってしまい、辛いことを忘れるためにおいしいものを食べることに生きがいを見つけていくグルメコメディー。

だから「忘却の」なんですね。

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たまに元婚約者の俊吾さんも出てきて謎が深まりますw

「忘却のサチコ」あらすじ

佐々木幸子(ささき・さちこ)、29歳。職業、文芸誌編集者。
仕事は順調、結婚も決まり、これまで完璧な人生を歩んできた。

あの日までは…!!

美味しいものを食べた時に得られる“忘却の瞬間”を求めて、
ありとあらゆる美食を追いかける!!

絶品グルメ・コメディー、開幕!!

Amazonより引用

ヨンダリ
ヨンダリ
あちこちの名産グルメも食べ歩いてるよ!

出典:忘却のサチコ

「忘却のサチコ」を読んで

サチコは真面目すぎるほど真面目なんです。

結婚式当日に新郎に逃げられても気丈にふるまい、仕事をこなし。

仕事も出来るので取引先や職場の人間からも頼られているのですが、本人は頼られているとは思わず、自分の目の前にある仕事をこなしているだけ、という超生真面目人間。

そんな仕事に真面目なサチコと家庭を持つことが不安になったのかどうかは定かではありませんが新郎の俊吾は何も言わずに結婚式から逃げます。

ますます仕事に打ち込むサチコ(本人は普通に仕事をしているつもり)

ただやはり何かを失ってしまった感を埋めるためにとった行動が「美味しいものを食べる」ことでした。

出典:忘却のサチコ

ただのグルメ漫画と少し違うのはその根底に失恋・婚約破棄などの大きな悩みがあるところです。

出張先でたまに俊吾とニアミスをしたり、と背景がチラホラ見えるとことも気になります。

そして一番の魅力はやはり食べるシーン。

サチコは食べることにも真面目で全力です。

そこでしか味わえないもののために全力で食に体当たりしていく姿は感動すらさせてしまいます。

そして再現できないグルメに焦点を当てずご当地グルメや、食堂で食べられそうなグルメというところもポイント高し!

俊吾に逃げられた初期からサチコも随分と人当たりが柔らかくなっています。

変化のあったサチコと俊吾がまた話しあえる日がくるのか!?

出典:忘却のサチコ

グルメ漫画のタイトルに「忘却」というワードは馴染まないように見えますが
由来を知り、実際に作中の様子を見ることで納得できました!

人は美味しいものを食べる瞬間あらゆることを忘れて食事に集中します。

ラーメンや蟹をいただくときに無言になるのは誰もが経験したことがあると思いますが、あれはまさに作中にもあるような、極限まで食事に集中した「忘却の瞬間」と言えるでしょう。

サチコが失恋のショックを仕事や食事で忘れようとする姿は一見すると悲劇のヒロインのよう。

しかし実際の彼女は仕事も食事も、そして俊吾の忘却すらも全力で楽しむ彼女に不憫さはなく、微笑ましささえ感じます。

食レポシーンのあるあるや美味しいものを食べているときの可愛らしい表情も素敵です。

更に、料理をおいしくいただくために食前の行動にも試行錯誤をする描写もあり、
食への情熱が強いことが伺えます。

またこの作品はグルメ漫画にありがちなオムニバス形式ではなく
サチコの精神的な成長と共にストーリーが進行していきます。

彼女の成長や食事シーンのリアクションの数々も魅力的ですが、
読者としてはこんなにも可愛らしいサチコから逃げた俊吾との再会があるのか否か、目が離せません。

ヨンダリ
ヨンダリ
忘却しなくて良いようになればいいのにね!

ストーリー

画力   

魅力   

笑い   

シリアス 

ヨンダリ
ヨンダリ
読んだらお腹がすく漫画!

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