登場して早数年、ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアに変わる新たな選択肢として定着しつつある格安SIM。
対して、大手キャリアは結構影響を受けてるみたいです。
純増数は伸びてはいるものの、その伸びはかなり鈍くなっているそうで。その純増数も、MVNO(キャリア回線を利用する格安SIM)分を含めた数字で、キャリア単体では無い模様です。数字の出し方セコイな・・・。
最近では、ソフトバンクがSUPER FRIDAYと称して、毎週金曜日ソフトバンクユーザーに対して対象のお店でアイスやら飲み物やらファストフードやらを無料でプレゼントしてますよね。auも三太郎の日なる、同様のキャンペーンをスタートさせています。
キャリアもあの手この手で新規ユーザー獲得に勤しんでいるようです。
しかし、やはり通信サービスそのものに魅力が無ければ、どうしても大きな効果は得られないはず。スマホ本体が安く買えたり、家族割があったり、他者からの乗り換えでさらに安くなったり、いろいろありますよね。
2年縛りがよく批判されるキャリアですが、去年、ソフトバンクは3年目以降2年縛りがなくなるプランを提供したりしました。
そんな中、auが音声通話込みで1GBまで使えて、月々1,980円(税別)というプランを発表しました!
月々1,980円となると、ワイモバイルなんかと同じくらいですね。まさに、格安SIM並。
大手キャリアの中では、おそらく初めてとも言える価格帯のプランだと思います。。
ちなみにこの発表があった10日、KDDIの株価は3%弱ほど落ちました。おそらくKDDIもこの状況を見越した上での発表だったと思います。株価を下げてでも、踏み切ったということではないでしょうか。
今回は、このauの新プランについてまとめていきたいと思います。
どんなプラン?
基本的には、使った分だけ料金が発生するプランです。一月に使用したデータ量によって料金が変動します。
また、かけ放題が、
- 5分以内の通話が無料のスーパーカケホ
- 時間制限なしのカケホ
の2種類あって、かけ放題のないシンプルと合わせると3パターンになります。
通話プラン | ||||
シンプル | スーパーカケホ | カケホ | ||
容 量 |
~1GB | 2,980円 →1,980円 |
3,480円 →2,980円 →1,980円 |
4,480円 →3,980円 →2,980円 |
~2GB | 3,980円 →3,480円 →2,480円 |
4,480円 →3,980円 →2,980円 |
5,480円 →4,980円 →3,980円 |
|
~3GB | 4,980円 →3,980円 →2,980円 |
5,480円 →4,480円 →3,480円 |
6,480円 →5,480円 →4,480円 |
|
~5GB | 5,980円 →4,980円 →3,980円 |
6,480円 →5,480円 →4,480円 |
7,480円 →6,480円 →5,480円 |
|
~20GB | 6,980円 →5,980円 →4,980円 |
7,480円 →6,480円 →5,480円 |
8,480円 →7,480円 →6,480円 |
割引には2種類あって、固定回線かWi-Fiルーターをセットで申し込むと適用される「auスマートバリュー」、今回のプランのリリース記念のキャンペーン「ビッグニュースキャンペーン(7/14~12/31まで)」による割引があります。
太文字で表記しているのがauスマートバリュー適用後、赤字がビッグニュースキャンペーン適用後の価格です。ビッグニュースキャンペーンは、最初の1年間のみの適用なので、2年目以降は太文字の価格に変わります。
こうしてみると、広告で謳われている月々1,980円というのは、特定の条件下でしか成り立たない料金のようですね。詐欺っぽいような・・・。
結局かけ放題を付けて5GBまで使用してしまうと、通常時で約8,000円となり、今までとあまり変化が無いような気がします。
あくまで、従量を段階的に分けたことであまり使用しない人は料金が抑えられる、といったシステムのようです。
メリット
メリットの多くは、大手キャリアのメリットが当てはまります。
店舗がある
街でよく見かけるauショップや、家電量販店のauコーナーなど、auのことならなんでもわかるスタッフが常駐しているお店が多数あります。
最近では、携帯電話もネットで申し込みして、郵送で本体やSIMカードを送ってもらえるようになりました。それでも、直に専門スタッフと話したほうが安心できる、という人も多いですよね。
わからないことや気になることがあれば、その場で聞けるのも実店舗の強みです。
キャリアメールが使える
長らくauを利用してきた人であれば、「@ezweb.ne.jp」のメールアドレスを持っていますよね。
LINEなどのアプリを使うようになり、このメアドもなかなか利用しなくなってきた人も多いと思います。
それでも、LINEを利用していない人との連絡や、昔から利用している通販サイトなどで登録していたりと、まだまだキャリアメールを利用している人もいるでしょう。
それら全てを、Gメールなどのフリーメールなどに変更するとなると、かなり大変ですよね・・・。できれば、そのままキャリアメールが使えたら、手間も少なくて済みます。
ピタットプランはauのプランの一つなので、キャリアメールの利用ができます。これはありがたいですね!
サポートが手厚い
大手キャリアであるauには、様々なサポートがあります。
おサイフケータイ、端末を壊してしまったり失くしてしまったりしたときの端末保証などなど、格安SIMではなかなか無いものまでも。
ただ、中には有料のものもあるので、あれこれ付け過ぎると電話料金が高くなってしまうので注意が必要です。
注意点!
今回のauピタットプランに申し込む場合、いくつか注意しなければならない点があります。
iPhone購入時は利用できない!
新規契約、または機種変更時にiPhoneを購入した場合は、プランに申し込むことができません。すでにauのiPhoneを持っていて、他のプランからauピタットプランに変えることは可能です。
これからiPhoneにしたい!新しい機種に買い換えたい!という人は利用できないということになりますね。この時点で、僕の興味はなくなりました。
2年縛りがある!
格安SIMには2年縛りがありません。一応、プランによっては最低利用期間が設けられているものもありますが。
基本料金の価格帯から勘違いしてしまいそうですが、auピタットプランには2年縛りが存在します。しかも、自動更新なので、2年ごとに縛りが発生するシステムです。
2年縛りについては、もうずうっと批判が繰り返されているのに、まだ無くならないんですね。
先月も総務省が、「2年縛りが無いプランの説明が、顧客にされていない!」と大手キャリアに対して改善を要請していました。2年縛りが無いプランもあることにはあるのに、会社として全く売り出してなかったみたいです。どんだけ2年間、顧客を縛り付けたいんだ・・・。
端末代金の割引が無い
キャリアでスマートフォン本体を購入する場合、月々の料金が割引になるようになっていることが多いです。これを利用することで、実質本体が0円になったりすることもありますよね。
もちろん、auにも毎月割というものがあって、最大2年間基本料金から割引額が引かれるようになっています。
しかし!
auピタットプランは、この毎月割が適用外!つまり、本体の代金を全額支払わなければならないのです!
格安SIMも端末の割引というのが無い場合が多いですが(あるところもあります)、大手キャリアのauで無いというのは珍しい・・・、というか大手キャリアのメリットの一つなのに。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これまでのキャリアのプランと比較して、安くなるのは非常に魅力に映るかもしれません。
ただ、iPhoneが契約と同時購入ができなかったり、端末の割引が無かったり、使いすぎると結局料金が高くなったりとデメリットを含めて考えると、あまり格安SIMと比較して旨味は無い気がしました。
すでにauの別のプランに契約していてもっと安いプランに変更をしたい、という人が一番メリットを感じることが出来るんじゃないですかね。
ドコモやソフトバンクから乗り換える場合は、格安SIMの方が料金が安くなることが多いので、新規契約や他社からの乗り換えではあまり得は無いかもしれません。
もし格安SIMにお乗り換えも検討しているのであれば、LINEモバイルはいかがでしょうか?
LINEモバイルは、他の格安SIMでは利用できないLINEのID検索が利用できたり、各種SNSの利用分が月々のデータ利用量に反映されず使い放題になるカウントフリーが適用されたりと、他の格安SIMには見られないサービスが多数あります。
データ通信専用であれば月々500円からと、格安SIMの中でもさらに安い価格帯の設定です。
格安SIMの中では一番おすすめ!