落ち着いた感はありますが「将棋ブーム」です。
そんな将棋ブームを巻き起こしたのは、2017年に公式戦29連勝という連勝新記録を樹立した最年少棋士”藤井聡太(15)”です。(現在16歳)
そんな藤井聡太の出現を預言したかのような漫画がこちらです。
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将棋ブームの立役者として「藤井聡太」「3月のライオン」は外せない存在です。
将棋が全くわからない人にも、棋士の世界の厳しさや盤上での勝負の迫力には時間を忘れて読んでしまう事間違いなしです。
Contents
「3月のライオン」あらすじ
その少年は、幼い頃すべてを失った。夢も家族も居場所も──。
この物語は、そんな少年がすべてを取り戻すストーリー。
その少年の職業は──やさしさ溢れるラブストーリー。
「3月のライオン」を読んで

連載開始当時、少女漫画家としての地位を確立していた羽海野チカが、青年誌で連載をするという事で話題になりました。
その結果、マンガ大賞2011、第18回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第35回講談社漫画賞一般部門など多くの賞を受賞する、という化物のような漫画になりました。
羽海野チカは人間を描くのがうまい!
主人公は零です。しかし零以外の人物を主人公と同じくらいしっかりと描写していて引き込まれます。
対戦相手の棋士たちにも生活や背景があり、何のために戦うのか?
まさに「人生を戦うものたちへ。」向けた漫画です。

出典:白泉社
そして戦うのは棋士たちだけではありません。
学校でいじめと戦い続けた川本家二女のひなた、他に家庭を作り出て行った川本家の父親と対峙する長女のあかり、などまさに戦う物語です。
しかし、戦ったあとには必ず成長する。
「様々な人が何かを取り戻して」成長していく物語です。
3月のライオン裏話
知ったら2倍面白い!3月のライオンは「橋」が重要って本当?
3月のライオンによく出てくる「橋」。
実はこの橋がとても重要って知っていましたか?
コミックス1巻の第1話目でも主人公の桐山零(きりやまれい)が橋を渡って
将棋会館に向かう様子が描かれています。
戦いの場に行くときは重く沈んだ表情であり
川本三姉妹(めっちゃかわいい!)に会いに行くときは暖かい気持ちで橋を渡る・・
つまりこの橋は桐山零の心のスイッチの役割を果たしているのです。
そして心のスイッチのほかにも「こころのかけ橋」という意味も込められています。
主人公の桐山零を中心に将棋会館、川本三姉妹、学校そのほかのいろいろな関係をつなぐこころのきずなの役割、そのイメージとして「橋」出てきます。
さらに桐山がトラブルを起こした幸田香子(こうだきょうこ)と対面するときも橋が重要な役割を果たしています。
河川敷から見上げる橋はとても圧迫感があり香子と対峙する桐山の心の様子を橋がよく表しています。
3月のライオンに橋のシーンが出てきた時は桐山零の気持ちも想像してみると面白さが倍増しますよ!
3月のライオンはもう少しでボクシング漫画になりそうだった!?
3月のライオンはもう少しでボクシング漫画になりそうだったのです!
ヤングアニマル連載開始前に作者の羽海野チカ先生が
担当編集者である友野亮さんに質問をします。
「友野さんは私にどんな漫画を描かせたいのですか?」
その時友野さんの頭の中には将棋とボクシングの2択だったそうです。
羽海野チカ先生にきかれた友野さんはとっさに「将棋とボクシング」と答えました。
将棋とボクシングどちらにも
・若い人が活躍する
・1対1の対戦
・孤独
・若くしてお金を稼ぐ
・激しい戦い
という共通点があります。
将棋かボクシングか・・
悩んだ末にチカ先生が出した結論は将棋マンガ。
実はチカ先生は現在進行形の伝説の棋士である羽生善治さんのファンだったんです(笑)
そう考えると主人公の桐山零と羽生善治さんは雰囲気が似ているかもしれません。羽生善治さんに対する思い入れが桐山零に何らかの影響を与えているのは確かでしょう。
そしてもし逆に羽海野チカ先生がボクシングを選んでいたとしたら3月のライオンはボクシング漫画になっていました。
ボクシングを描かれる羽海野チカ先生を見てみたい!とも思うのですが最近は藤井壮太プロの活躍で将棋ブーム。
結果的には将棋マンガにして大正解だったかもしれませんね!
羽海野チカ先生が編集者の友野亮さんにたのまれた意外なおねがいとは?
3月のライオンを連載するにあたって編集者の友野亮さんがたったひとつだけ羽海野チカ先生にお願いしたことがありました。
それは「ベタ」を増やすこと。
ちなみにベタというのは黒く塗りつぶすことです。
キャラの髪の毛とかによく使われていますよね。
少女マンガと違って3月のライオンが連載されるのはヤングアニマルという少年誌。
ベタが少ないと背景やキャラが白っぽくなってしまいます。
少女漫画ファンはそのあわく切ない色使いがすき!という人も多く
それが少女マンガのひとつの特徴になっているのですが・・。
少年誌はベタを多く使ってはっきりと描かれた背景やキャラがファンに好まれます。
なので羽海野チカ先生の代表作「はちみつとクローバー」よりも「3月のライオン」の方がベタを多く使って背景とキャラをはっきりと描いています。
そのようなベタの違いについて知っておくと3月のライオンをもっと面白く読めるはずで。ハチミツとクローバーと比較しながら読んでみるのも面白いかも。
本当に細かいところまで気を配って書かれているこの3月のライオン。将棋のシーンだけでなく恋愛や人間模様もめちゃくちゃ面白く描かれています。将棋ファンはもちろんの事将棋を知らない人にも絶対おすすめです!
ストーリー
画力
魅力
笑い
シリアス
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羽海野チカの代表作
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